特集記事 ソーシャルインパクトヘルスケアサービス 自宅での生活と温かい死を迎えるための医療 - 安井佑/根本裕太郎/藤巻洋/髙橋正徳 2024年8月30日 はじめに 人生の終わりをどこで過ごしたいかと問われたとき,住み慣れた自宅が真っ先に思い浮かぶ人は少なくないだろう.こうしたニーズに呼応しつつ,限界の近い医療システムを打開するためのコンセプトとして地域包括ケアが一般にも知られつつある.しかし,病を抱えた人々や介護を必要とする高齢者が地域や自宅で過ごすことについて,実際に...
特集記事 解説ヘルスケアサービス 特集解説「ヘルスケアサービスの変革」 - 嶋田敏/胡怡/根本裕太郎 2024年8月22日 はじめに 人生100年時代の到来が謳われる中で,単に長生きするのではなく,健康寿命を延ばして活動的な生活を送れることが重視されている.さらに日本では,高齢化も顕著に進行しており,医療費の増大や働き手不足をはじめとした社会課題にも直面している.その状況において,従来の医療サービスとその向上に留まらず,新たな変革をもたらす...
コラム 第12回国内大会 第12回国内大会参加報告レポート3:論文誌セッション / プレセミナー 2024年8月5日 前回の記事から引き続き,第12回国内大会の模様を報告する.本大会では,研究発表セッションに加えて,学会活動に関する意見交換や実務家と研究者のディスカッションの場も企画された.本記事では,サービス学会論文誌編集委員会が主催した「論文誌セッション」と2024年3月1日に開催された「プレセミナー」の様子を紹介する. 論文誌セ...
コラム 第12回国内大会 第12回国内大会参加報告レポート2:サービスデザイン(3)セッション / 観光サービスセッション 2024年7月26日 前回の記事から引き続き,第12回国内大会の模様を報告する.本大会では,オーガナイズドセッション6件と一般セッション19件,加えてポスターセッションが設定された.全体で107件の発表演題があり,活発な討議がなされた.本記事では,編集委員(小早川・増田)が参加したセッションの一部について詳細をお伝えする. サービスデザイン...
コラム 第12回国内大会 第12回国内大会参加報告レポート1:プレナリーセッション 2024年7月20日 2024年3月5日から7日にかけて,筑波大学東京キャンパスにおいて開催されたサービス学会第12回国内大会では,4件のプレナリーセッション(基調講演3件,パネルディスカッション1件)が催された.これからの10年を見据えた“サービスデザイン”を共通軸として,初日に行政機関と民間企業による講演が,2日目には学術研究者による講...
一般記事 書籍紹介 ビジネスに効く!演劇アプローチ 組織の活力を取り戻す「共感」「身体」「即興」-著者:広瀬 彩, 須田 真魚, 黒岩 健一郎 出版社:同友館 2024年6月21日 広瀬 彩, 須田 真魚, 黒岩 健一郎(著)同友館, 188P, 1800円+税, ISBN 9784496056963 この本は,「演劇」の本というよりも,ビジネス,特に「イノベーション」や「デザイン」の本である. 「演劇」と「イノベーション/デザイン」が,どう関係するのか?そんな疑問を持つ方もいるかもしれない.そう...
特集記事 ソーシャルインパクトサステナビリティ サステナビリティは消費者にどのように捉えられているのか:サステナビリティ感と高級感の評価構造比較 - 都賀美有紀/杉本匡史/山﨑陽一/破田野智己/長田典子 2024年4月7日 はじめに サステナブルな環境,社会,経済の推進は国や企業が取り組むべき課題であることはもちろん,さまざまなモノやサービスのサプライチェーンの一端に消費者がいることから,私たち個人一人ひとりの課題でもある.サステナビリティを高める取り組みの担い手に消費者が含まれていることは,2023年に日本政府から策定された「プラスチッ...
特集記事 サービスデザインサステナビリティ 企業のサステナビリティに資する人事戦略とは - 西田政之/戸谷圭子/中村聡太/丹野愼太郎 2024年2月9日 はじめに VUCA(変動性:Volatility,不確実性:Uncertainty,複雑性:Complexity,曖昧性:Ambiguity)の時代と言われる現在,企業の人事部門はこれまで以上に難しい舵取りを迫られている.価値観の多様化に伴い,人生を豊かに過ごせるように働き方に柔軟性を求める人が増えている.その結果,従...
特集記事 サービス理論サステナビリティ インタビュー記事:サービスブランディングとサステナビリティ - 上條憲二/Tran Thi Tuyet Nhung/丹野慎太郎/青砥則和 2023年11月17日 はじめに 近年ではサステナビリティの取り組みが注目を集めています.ブランディング活動は現在の社会環境と密接に関連しており,サービス産業がGDPの約7割を占める日本国内のみならず,世界各国においてもサービス領域のブランディングの重要性は非常に高い状況にあるといえます.この度,サービス領域でのブランディングとサステナビリテ...
特集記事 ソーシャルインパクトサステナビリティ 「循環型社会」から「循環者社会」へ - 田中浩也 2023年11月5日 はじめに 2023年4月,慶應義塾大学が代表機関となり,幹事自治体の鎌倉市,参画企業26社,参画大学9大学との共創により応募提案した「リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点」が,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の地域共創分野・本格型プロジ...