はじめに サービソロジーでは,昨年度に引き続き本年度も本特集をとりあつかうことになった.昨年度はコロナ禍によって制約されたコミュニケーションのあり方を変える手段に注目し,これらを支える技術を実践事例や研究事例として4本の記事を取り上げることとした.このうち,2本を公開することができた.このことについて関係者各位に御礼を...
前回紹介したRISTEXの枠組みで我々*1が実装した新しい公共交通モデルSmart Access Vehicle Service (SAVS) について語りたい. 交通に関してはMaaS (Mobility as a Service) という用語*2が提案され,近年盛んに使われるようになった.これは既存の様々なモビリテ...
はじめに 近年,「サステナビリティ(Sustainability)」は,科学技術分野,都市・地域経営,企業経営・ビジネス領域,などの様々な分野において,非常に重要な概念になっている.特に,2015年に国連でSustainable Development Goals(持続可能な開発目標:SDGs)が採択されて以降,サステ...
はじめに 2020年度に始まった新型コロナウイルスの流行により外国人旅行者が激減し,今後もこれまで通りの方針で誘客できるか見通せない中,インバウンド需要の取り込みを観光の中心としていた各地域はパラダイムシフトを迫られている.新型コロナウイルスが流行する前の観光は,ビザの戦略的な緩和や外国人旅行者向け消費税免税制度などを...
サービソロジーのコラムを担当することになった.第一回は私のサービス学との出会いやサービス学会設立当時の情景などを描ければと考えている.なお,せっかくのデジタル版であるので,参考資料などへのリンクは極力張っておく. 最近でこそ,さまざまな場面で「サービス」*1が使われ,違和感がなくなっているが,サービス学会の創設時には「...
1.はじめに 特集:製造業のサービス化では,「サービス理論」「サービスデザイン」「デジタル化」「サービス人材」をテーマに,4本の記事を紹介し議論してきた.本稿では,それぞれの記事の大要を振り返り,製造業のサービス化を成功に導くためのポイントを総括する. 1.1 コロナ禍での国内製造業のデータ利活用状況と求められる人材の...
マーケティングの異端と正系 サービスドミナント・ロジック(SDL)の概念が,マーケティングの分野で,いわゆるクオリティペーパーでとりあげられるまでには,10年近くの歳月がかかり,論文の形になってからでも5年近くかかったというのは,サービソロジーのコミュニティの中では良く知られている神話である.その概念はあまりに革新的,...
はじめに 本稿は,宇宙空間における新たな産業創出を目指す民間企業と,国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共創活動に焦点を当てる.JAXAは,公的研究開発機関であり,本共創活動において,国の政策に基づき研究開発を先導し,その成果を民間の事業創出に活用する.モルガン・スタンレー社によると,宇宙産業は成長領域...
“社会が大きく変化する流れの中で,ホスピタリティの捉え方はどのように変化するのか,しないのか.また,この点をサービス提供者と受容者,あるいは社会の視点で観ると何が異なるのか.” 本特集「新しい時代のホスピタリティ」を始めるにあたり,我々が最も意識した点だ.日本のコロナウイルス感染症COVID-19(以下,COVID-1...
はじめに 「会うって,特別だったんだ」.2022年1月より某鉄道会社が打ち出している広告キャッチコピーである.コロナウイルス感染症COVID-19(以下,コロナと言う)は私たちのくらしを一変させた.この広告キャッチコピーはその変化を象徴するフレーズの一つである.コロナ禍の2年で私たちのくらしは大きく変化した.振り返ると...
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