はじめに 近年ではサステナビリティの取り組みが注目を集めています.ブランディング活動は現在の社会環境と密接に関連しており,サービス産業がGDPの約7割を占める日本国内のみならず,世界各国においてもサービス領域のブランディングの重要性は非常に高い状況にあるといえます.この度,サービス領域でのブランディングとサステナビリテ...
サービス理論の記事一覧
はじめに 価値はわかりにくい概念である.モノ自体に価値があるわけではないという現実に直面したことで,価値そのものではなく,それが動的に創造される過程に注目が集まることになった.そこでは価値自体に何らかの本質があるのではなく,限定された文脈の中でのみ決定されるとされ,結果的に価値を普遍的な構造に結びつけることができなくな...
文化とサービス この特集では文化とサービスとの接点について考えたい.文化庁の京都移転などを背景に,政策や産業振興の舞台で文化の存在感が高まっている.ここで文化と呼ぶ箱のなかには,美術,宗教,建築,道具,言語,歴史,文学,華道,茶道,映画,演劇,ポップカルチャー,ゲーム,食,ファッションなど,人の生活を彩るさまざまなオブ...
サービスの定義 サービス学会での議論を通して,サービスとは何かという定義が熟成した.我々はサービスを「機能の提供と使用 (provision and utilization)」*1と抽象的に定義した.サービスにおいては,その提供だけでなく,ユーザが存在し,使用してくれることが重要である.これは狭い意味でのサービス業にお...
マーケティングの異端と正系 サービスドミナント・ロジック(SDL)の概念が,マーケティングの分野で,いわゆるクオリティペーパーでとりあげられるまでには,10年近くの歳月がかかり,論文の形になってからでも5年近くかかったというのは,サービソロジーのコミュニティの中では良く知られている神話である.その概念はあまりに革新的,...
「サービソロジー・ネイティブ」の発見 東京大学伊藤国際学術研究センターとオンラインのハイブリッド形式で,サービス学会の第10回の国内大会が3月7日から3日間にわたって賑々しく開催された.サービス学会創設10周年の記念ということで,大会3日目には,水流大会実行委員長の下,学会初の産学官が参加する一般公開プログラムが開催さ...
前編で紹介した精密鋳造技術により,株式会社キャステムはアルミ,銅合金,特殊鋼,プラスティックと様々な材質を複雑な形状,かつ高い寸法精度と美しい鋳肌に仕上げる工法を身に付けた.また粉末状の金属粉とバインダーを混ぜ合わせ,目的の形状の金属部品を製作する製法など先進技術により,医療機器部品,産業用自動機部品,半導体関連部品な...
コロナ第2波と第3波の間隙をついて昨年10月に開催された第3回の日本サービス大賞の表彰式と重なる形で,この「サービス学と実践」というコラムが「ムラカミロジー」としてスタートしてもう一年である.一年後の2021年10月に,日本サービス大賞の主要受賞企業17社のオリジナルな事例分析を縦糸とし,それにサービソロジーの現場で用...
「医は特殊」:制度産業としての医療サービス 昨年から今年にかけての新型コロナ危機の下で,サービス産業のうち最もその去就が注目を集め,その革新の必要性が問われてきたのは,(公務サービスを除けば)医療サービスの世界であろう.しかしながら,サービソロジーの分野で医療サービスを真正面から扱ったものは少ない.私の頭には,水流聡子...
顧客である生活者のコーヒーライフをサポートする事業を展開しているPostCoffee(ポストコーヒー)は,サービスの基本,いわゆる顧客中心(Customer-focused)といわれる考え方を実践している.経営学やマーケティング研究において,マーケティング志向や顧客志向などの議論が展開されてきたが,これらの議論はあくま...
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