全く新しいタイプのサービスマーケティングの教科書の登場だ.著者の思惑通り,理論と実践が一続きのストーリーとして構成されている.そのため,読み手は一気に内容に引き込まれる.想定される読者は,学部生,初めてサービス化に取り組む実務家であろう.但し,サービスの理論から,顧客,提供者,多様なステークホルダー視点による論点など必...
はじめに 本インタビューは,「若手がゆく!」活動の一環として,サービス学会で活動している若手研究者に著名な研究者やビジネスパーソンとの交流を促す目的で企画したものです. 今回,インタビューを引き受けていただいた識者は,長年,サービスの理論構築に注力し,価値共創マーケティングを提唱した岡山理科大学の村松潤一先生です.村松...
はじめに コロナ禍が続いている.日本では2020年1月15日に最初の感染者が確認されてから2021年11月7日時点で1,724,200人の感染者,18,310人の死亡者が確認されている*1.緊急事態宣言もこれまで5回発令されている.この発令による経済活動への影響も大きく,日銀短観を見る限り2020年第2四半期を底に回復...
はじめに 筆者は,これまで人とロボットとのインタラクションやコミュニケーションについて議論するヒューマン・ロボットインタラクション(HRI)の研究に携わってきた.ロボットは研究道具の一つであって,必ずしも「役に立つようなロボット」を作ろうというのではない.どちらかといえば〈利便性〉という価値観を苦手としてきたところがあ...
本テーマでは,地方の活性化について扱う.地方の活性化は,現在まで,国の政策として多くのことが行われてきている.2014年にまち・ひと・しごと創生法が制定され,第1期地方創生(2015-2019)に続き,2020年より第2期地方創生(2020-)が行われている(内閣府地方創生推進事務局 2017).以前には,田中角栄首相...
はじめに 「若手がゆく!」とは,サービス学会に参加している若手研究者が著名な研究者やビジネスパーソンにインタビューする活動です.この活動の目的は専門知識を深め,研究の新しいアイデンティティを創出し,また,交流を促すことでサービス学会の全体を盛り上げることです.今まで,若手研究者はインタビューを対面で実施して来ましたが,...
はじめに 国際標準化はグローバルビジネスにおけるルール形成であり,デジタル化・ネットワーク化の時代において,その活用の必要性が高まっている.近年では,サービス分野への拡大も進み(持丸・戸谷 2017),2021年6月にISO 23592とISO/TS 24082が,11月にはJISも発行された.これらは“サービスエクセ...
前編で紹介した精密鋳造技術により,株式会社キャステムはアルミ,銅合金,特殊鋼,プラスティックと様々な材質を複雑な形状,かつ高い寸法精度と美しい鋳肌に仕上げる工法を身に付けた.また粉末状の金属粉とバインダーを混ぜ合わせ,目的の形状の金属部品を製作する製法など先進技術により,医療機器部品,産業用自動機部品,半導体関連部品な...
株式会社キャステムは1970年創業の鋳造(ロストワックス精密鋳造)と焼結(金属粉末射出成形),2つの製造技術をメインとした金属部品製造会社です. 元々は同じ広島県福山市にあるマルト製菓株式会社というお菓子屋の製造部で,お菓子を作る機械も当時自社開発していました.そこでロストワックス製法*1を始め,やがて時代の流れととも...
COVID-19の感染拡大防止のために,対面でのコミュニケーションを制限せざるを得ない状況での社会活動を余儀なくされるなか,人と人とのコミュニケーションのあり方は大きく変貌した.感染症拡大の防止と経済活動の両立が社会的課題となっている社会状況において,これを機に今までの経済活動や働き方のあり方についても見直し,感染症や...
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