本特集では,ロボットホスピタリティを軸に,サービス理論,デジタル化,人間行動,サービス人材,サービスデザイン,サービス生産性,ソーシャルインパクトの観点でサービスにおける技術活用を論考した. まず慶應義塾大学の山口高平氏から,巻頭言として「サービスロボットとユーザー視点」という題で,ホスピタリティ産業におけるロボット活...
「生活様式や価値観が本当に変わってしまった.」 この一年を振り返ると,この一言に尽きるだろう. 2020年は,コロナウィルス感染症COVID-19(以下,COVID-19)の感染拡大によって人々の動きが止まり,経済活動が停滞した一年だった.世界有数の都市がロックダウン(都市封鎖)をし,多くの国で他国との往来を未だに厳し...
特集テーマとなるキーワードは注目を集める新しい活動に関するものが多いことから,その定義がはっきりと定まっておらず,編集担当者の頭を悩ませることが多い.「スマートシティ」もその例外ではなく様々な定義がなされている.その多くに共通する要素はIoT, ICTを活用したまちのデータの収集と蓄積,これらを分析してエネルギーや交通...
「パーソナルデータの保護と活用」特集として,この一年で以下の4本の記事を掲載した.これらは,サービスにおけるパーソナルデータの保護と活用のジレンマに目を向けて,多様な視点から現状を明らかにし,保護と活用の両立の可能性を見出そうという意図に沿って企画された. 「パーソナルデータのサービス利用 ~Web3.0の世界」では,...
はじめに 私たちの日常生活を直接支援することを目的とするサービスロボットは,生活分野,介護福祉分野,医療分野,移動分野などで利用される.サービスロボットが対象とする課題は,高齢者や障がい者の生活支援・社会参加の実現などが挙げられており,具体的には身体機能の補助や,商業施設などにおける案内支援・情報提供,家庭での生活支援...
はじめに 2019年末,中国の武漢市で原因不明の肺炎がWHOに報告されて以来,新型コロナウィルス(以下COVID-19という)の感染拡大は,世界規模で経済,社会,文化といった人間社会のあらゆる側面にかつてない影響を及ぼしている.感染拡大を抑制または遅延させるための公衆衛生戦略では,「社会的距離戦略(ソーシャル・ディスタ...
はじめに 筆者らはJSTによるCREST「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」という研究領域の中でプロジェクトを進めている.この領域では「インタラクションの研究分野をより広く“ネットワークにつながれた環境全体とのインタラクション”として捉えることが重要になってきている.特に情報環境の知能化や人間拡...
はじめに この度,サービス学会員を対象に,サービス提供者側から見た「パーソナルデータの利用状況と課題」に関するアンケート調査を実施した.本稿では,まず初めに,アンケート回答者は,どのようなパーソナルデータを,どのような目的で利用しているのかを,選択式回答の集計結果から確認する.次に,アンケート回答者がパーソナルデータの...
はじめに 本稿では,エスノメソドロジー的視点に基づく購買支援システムについて述べる.2章では,エスノメソドロジー的視点に基づくテクノロジー開発について述べる.3章では,ロボットを用いた購買支援システムについて述べる.4章では,ロボット買い物カートや遠隔購買支援システムについて述べる. エスノメソドロジー的視点に基づくテ...
新型コロナウイルスとの「共存期」をどう生き延びるか 終りのないパンデミックは無い,というのが歴史の教えるところであるが,グローバルな新型コロナ危機の終わりがなかなか見えない.決め手になる特効薬がなかなか出てこない以上,この文字通り世界のすみずみに広がってしまったパンデミックは,免疫が機能している罹患経験者と有効なワクチ...
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