はじめに コロナ禍や少子高齢化といった急激な環境の変化を迎える日本において,地方の地域開発および地域経営の捉え方はどのように変化するのか.本特集「地方の活性化」では,今後の日本に求められる地方における地域開発・地域経営の特徴などを取り上げる. 本稿では、今後の日本における地方の活性化の取組みにおいてどのようなイ...
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はじめに コロナ禍や少子高齢化といった急激な環境の変化を迎える日本において,地方の地域開発および地域経営の捉え方はどのように変化するのか,本特集「地方の活性化」では,今後の日本に求められる地方における地域開発・地域経営の特徴などを取り上げる. 本稿では,地方における地域開発や地域経営といった地域づくりの実践者...
コロナ禍での第4回日本サービス大賞 ようやく新型コロナ危機にも先にはっきりと光が見え始めた2022年12月6日,岸田内閣総理大臣をお迎えして,第4回の日本サービス大賞*1の表彰式が賑々しく開催された.内閣総理大臣賞に選ばれた株式会社エアークローゼット(以下,企業名の株式会社を省略)をはじめ30社が表彰されたが,いずれも...
サービスの定義 サービス学会での議論を通して,サービスとは何かという定義が熟成した.我々はサービスを「機能の提供と使用 (provision and utilization)」*1と抽象的に定義した.サービスにおいては,その提供だけでなく,ユーザが存在し,使用してくれることが重要である.これは狭い意味でのサービス業にお...
穏やかな内海に面する広島県は,長崎県とともに日本の船舶輸出の主力を担う造船の地であり,造船は戦前から地域の基幹産業であった.日本の造船業は1980年代には世界シェアの50%超を占めるガリバー産業であった.しかし,その生産量は2000年には韓国,2009年には中国に抜かれ,現在世界第3位の位置にある.このように日本の産業...
造船の町である広島県尾道市因島へ本社をかまえる株式会社トロムソは,2006年に設立されました.地場産業である造船の技術を陸で活用できないかと模索し,もみ殻固形燃料製造装置「グラインドミル」を開発して以来,国内の農家向けに,それまで廃棄物とみなされていたもみ殻の再利用を推進する事業を進めてきました.ここで培った技術とノウ...
今回は,サービスをいかにして創り上げて行くのかという,サービスのデザインをテーマとしたい.デザインはサービスに限らずほとんどの構成プロセス*1につきものであるので,一般的な構成の方法論として定式化する. 分析と構成 先日,日本学士院の勉強会でAIの話題提供をした後の質問で,吉川弘之さんが自然科学などの分析手法はきれいに...
前回紹介したRISTEXの枠組みで我々*1が実装した新しい公共交通モデルSmart Access Vehicle Service (SAVS) について語りたい. 交通に関してはMaaS (Mobility as a Service) という用語*2が提案され,近年盛んに使われるようになった.これは既存の様々なモビリテ...
サービソロジーのコラムを担当することになった.第一回は私のサービス学との出会いやサービス学会設立当時の情景などを描ければと考えている.なお,せっかくのデジタル版であるので,参考資料などへのリンクは極力張っておく. 最近でこそ,さまざまな場面で「サービス」*1が使われ,違和感がなくなっているが,サービス学会の創設時には「...
マーケティングの異端と正系 サービスドミナント・ロジック(SDL)の概念が,マーケティングの分野で,いわゆるクオリティペーパーでとりあげられるまでには,10年近くの歳月がかかり,論文の形になってからでも5年近くかかったというのは,サービソロジーのコミュニティの中では良く知られている神話である.その概念はあまりに革新的,...
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