はじめに 昨今の新型コロナウィルス感染症の流行による社会的な制約を受ける状況下で,私たちはこれまで当たり前と思っていた自分たちのコミュニケーションおよびその手段の問い直しを迫られてきた.その結果,これまで手段と思っていなかったツールや技術に手を延ばし,そこに新たなコミュニケーションのかたちの可能性を見出している.特に興...
はじめに 筆者の1人が勤める古河林業株式会社は,明治8年に林業を祖業とし創設され,その後,プレカット工場を含む住宅業の展開を通じ,森林にかかる六次産業化を遂げてきた.しかしながら従来,山林,プレカット工場,注文住宅の各事業部門は個別運営感が強く,原材料部門を有している強みが十分に発揮されてきたとは言い難かった.本稿では...
綿善旅館に関わられることになった背景およびこれまでの取り組み 増田 小野雅世様が若おかみ(インタビュー時点*1.2021年12月10日から,おかみへ)として綿善旅館に関わられることになった背景やこれまでの取り組みについて教えてください. 小野 綿善旅館に関わることになった背景としては,ここが実家だからということです.た...
「サービソロジー・ネイティブ」の発見 東京大学伊藤国際学術研究センターとオンラインのハイブリッド形式で,サービス学会の第10回の国内大会が3月7日から3日間にわたって賑々しく開催された.サービス学会創設10周年の記念ということで,大会3日目には,水流大会実行委員長の下,学会初の産学官が参加する一般公開プログラムが開催さ...
はじめに 観光産業は,新型コロナウイルスのパンデミックによる影響を最も大きく受けた産業の一つである.移動と交流は旅の本質であり魅力であるが,それらが感染症対策においては全て「リスク」となり,観光産業は沈黙せざるを得なかった.近年の日本では少子高齢化,人口減少の大きな潮流から,外貨を獲得する産業としてインバウンド観光の拡...
はじめに 「テレワーク」は,語義的には「テレ(遠隔)」で働く(ワークする)ことであるが,政府等ではより具体的に,「テレワークとは,情報通信技術を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」(厚生労働省)と定義している.すなわちテレワークは,近年の情報通信環境の高度化に伴う労働サービスの提供方法の一つの形態であると...
はじめに 芸術文化と観光の架橋となるサービス人材の創出を目指して――.このタイトルは,新制度のもと,令和3年4月に新たに開学した芸術文化観光専門職大学(学長・平田オリザ:以下,本学)*1の成果目標の一つである.日本における専門職大学等の制度は,実践的な職業教育を行う新しい大学制度として,平成31年度から施行された.将来...
COVID-19のパンデミックは世界を変え,その影響は今後も残り続けると見られる.2020年前半に始まった各国におけるロックダウンは,あらゆる分野で衝撃を与えた.特にサービス関連産業の収益の減少は歴史的な規模に達している.過去の不況とは異なり,今回の不況には消費者の債務超過や資産価格のバブル崩壊,長期的な景気変動もない...
はじめに 日本では2000年に通称「IT基本法」が施行され,政府はIT,ICT戦略を打ち出してきた.2021年には,内閣官房がデジタル田園都市国家構想実現会議を設置し,地方からデジタル実装を進めるとする,地方創生の方向性を示している.そのような背景の中,インターネットを活用したシェアサービス「シェアリングエコノミー」が...
1.はじめに 本稿は,地域を活性化するために,どのような観光人材育成が求められるかについて検討し,その検討から導きだされる,大学観光教育の課題を明らかにする.ただし,現今の社会的経済的動向において観光人材の育成が喫緊の課題であるにもかかわらず,現行の大学観光教育で,その教育課程は標準化されていない.観光人材育成の教育課...
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